道具も全部揃えた。
当時はバブル直前ということもあり
ゴルフの道具も決して安くはなく
プライスダウンした中古専門店などもほとんどなかったので
子供の私がコースを回れるようなセットを揃えるのは
キャバクラは至難の業だった。
ゴルフショップを1軒1軒まわり、廃棄処分寸前のクラブを
熱意と根性で安く譲ってもらい、徹夜でサビ落としから
バランス取りまでやって再生した。
種類もメーカーもバラバラで
重さが違うから、打った時の飛距離が
クラブの番号どおりでは無かったりしたが
それでもフルセットを、数年がかりで揃えた。
小さい頃から背の高かった私は、大人用のクラブでも
無理なく使えたので、その辺は問題なかったが
大人の、女性用クラブが混じっていたのは困った(笑)
背の低い人向けに、低く構えられるように
クラブの角度が調整されていたので
そのクラブを使う時だけは、膝を深く曲げ
自らの身長を低くして打つようにしていた。
それでもクラブをフルセット揃えた喜びには勝てず
練習で山に入るときは必ず携帯していた。
ゴルフバックも、確か100円で買った覚えがある。
店長さんが「熱意に負けた」と言っていたらしい。
そんなゴルフ漬けの毎日を送っていたキタの学生時代だったが
そこに暗雲がたちこめてきた。